フジテレビは1月27日午後4時から記者会見を開催し、同社のタレント中居正広さんに関する女性トラブルについて説明を行った。会見では、同社の港社長と加納会長が辞任を発表し、新社長に清水健二氏が就任することが伝えられた。
会見は多くの報道陣が集まり、400席以上の座席がほぼ満席となる中で進行した。最初の30分は、登壇者から問題の経緯と謝罪が行われ、その後の質疑応答では、社員の関与についての質問が多く寄せられた。フジテレビは、2023年6月に報じられたトラブルに社員が関与していないことを強調。調査の結果、社員Aは会合の設定やキャンセルに関与していないとされ、メールやLINEの履歴も確認された。
一方、会場の雰囲気は緊張感が漂い、一部の記者からは厳しい質問が飛び交った。特に、労働組合からの要望に対する経営陣の対応について、多くの疑問が呈された。新体制が暫定的であることも強調され、今後の調査結果に基づく経営体制の見直しが期待されている。
南和行弁護士は、会見の内容を解説し、今回の問題がフジテレビの企業文化に起因している可能性があると指摘。特に、女性の人権が尊重されていない環境が問題視されている。会見の中で、今後の改善策として検証番組の必要性も言及され、業界全体の問題としての認識が求められている。
この会見は、フジテレビの信頼回復に向けた重要なステップであり、今後の調査結果と新体制の動きに注目が集まる。