
連続テレビ小説「あんぱん」第62回の一場面(C)NHK
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第62回が6月24日に放送された。同回では、戦地から帰還した嵩(北村匠海さん)が、海軍士官となった弟・千尋(中沢元紀さん)の戦死を知り、絶望する姿が描かれ、視聴者の間で話題になった。
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第62回では、無精ひげを生やした軍服姿の嵩が御免与町に帰還。柳井家に戻った嵩に、千代子(戸田菜穂さん)は「ご苦労様でございました」と土下座をし、「よう帰ってきたね」と嵩を抱きしめた。
嵩が「千尋(中沢元紀さん)は?」と尋ねると、千代子は寂しげな表情を浮かべ、黙ったままうつむく。場面は変わり、千尋の遺影が映し出されるが、骨つぼの中に千尋の遺骨はなく、小さな位牌だけが入っていた。
嵩は、戦地で飢えて死にそうになったとき、亡き父・清(二宮和也さん)の夢を見たと千代子に話し、「なんでだろう。父さん、僕なんかよりずっと優秀な千尋を守ってくれればよかったのに。生きて帰ってくるのは、僕じゃなくて千尋ならよかったのに」と絶望した。
SNSでは「涙止まらない」「遺骨すら無いなんて」「虚無感に包まれる嵩とやつれた千代子さんがつらい」「戦争の傷痕はあまりにむごい」「生き残った者にもなぜ自分が……という思いが深く残るのだろうな」といった声が上がっていた。