フジテレビを巡る問題が深刻化する中、同局で放送されるCMの差し止めが相次いでいる。明治安田生命やトヨタ自動車、日本生命、NTT、日産自動車などが、フジテレビでのCM放映を差し止め、AJAPANのCMへの差し替えを決定した。これは、中居正弘さんに関するトラブルが報じられた後の影響とされている。
昨日、フジテレビは記者会見を開催したが、映像の撮影は冒頭の5分間に限られ、参加できるメディアも記者クラブに加盟している一部の社に限定された。このため、NHKや他の民放は会見の模様を撮影できず、フジテレビ自身も写真での報道にとどまった。ドイツの公共放送でプロデューサーを務めるマイ氏は、このような制限がある会見はドイツでは考えられないと指摘し、オープンな会見の必要性を訴えた。
フジテレビの光一社長は、中居さんと女性とのトラブルが昨年6月に発生していたことを認識しており、当初は女性の意向を尊重し、プライバシーを保護するための対応をしていたと説明した。しかし、その後も中居さんが出演する番組は継続され、問題の解決が進んでいない状況が続いている。
さらに、ダルトンインベストメンツはフジメディアホールディングスの大株主として、企業のコーポレートガバナンスに深刻な問題があると指摘しており、外部の専門家による独立した調査委員会の設置を求める可能性がある。港社長は、コーポレートガバナンスについての認識はないとしつつも、調査委員会による徹底した調査を約束した。
今後のフジテレビの行動が、視聴者やスポンサーの信頼を回復するための鍵となることが期待されている。