フジテレビを巡る最近の問題が深刻化し、同局で放送されるCMの差し止めが相次いでいる。明治安田生命やトヨタ自動車、日本生命など、複数の企業がCMの放送中止やAJAPANのCMへの差し替えを表明した。これは、中居正弘さんと女性とのトラブルに関する報道を受けたもので、フジテレビの信頼性が揺らいでいることを示唆している。
昨日、フジテレビは問題発覚後初めての記者会見を開いたが、参加社が限られ、質問も制限されるなど透明性に欠ける内容だった。ドイツの公共放送のプロデューサーであるマイ氏は、こうした制限がある会見は稀であり、記者の質問を封じることに疑問を呈した。
富士メディアホールディングスの社長である港氏は、トラブルの発生を昨年6月に認識していたとし、女性のプライバシーを尊重した対応を取ったと説明。しかし、問題の解決に向けた具体的な行動が遅れているとの声も上がっている。ダルトンインベストメンツという大株主は、コーポレートガバナンスに深刻な欠陥があると指摘し、外部専門家による独立した調査委員会の設置を訴えている。
また、港社長は、調査委員会の設置について「ガイドラインに準拠した形で行う」と述べたが、その独立性について疑問の声もある。今後、株主からの提案により、信頼回復に向けた具体的な措置が求められることが予想される。フジテレビの動向に注目が集まっている。