フジテレビの社長が「女性アナウンサー接待」の常習者であることが、新たに報じられた。週刊文春が明らかにしたこの問題は、元SMAPの中居正広さんが関与した9000万円のトラブルと深く関わっている。

取材によれば、2019年12月26日に開かれたフジテレビの大忘年会では、当時20代の女性アナウンサーが接待役として動員されていたことが確認された。この宴には、フジテレビの重要な幹部や業界の大物が参加しており、女性アナウンサーたちはその中でいわば「装飾」として扱われていたという。赤地表によれば、テーブルの配置には女性アナウンサーの名前は記載されておらず、ただ「女性アナウンサー」とだけ記されていたことが指摘されている。

元フジテレビ幹部は、「当時、幹部からの要請を断ることは難しく、多くの女性アナウンサーが接待要因として動員されていた」と語っている。また、現在のフジテレビ社長である港社長は、こうした慣習を継承する立場にあり、責任を問われるべき状況にある。

週刊文春は、今回のスキャンダルに関する詳細を含む特集を掲載しており、参加者リストやアナウンサーの証言をもとに、フジテレビ内部に存在する「上納文化」についても掘り下げている。これは単に一時的な問題に留まらず、テレビ業界全体に広がる構造的な問題であることを示唆している。

フジテレビは、コンプライアンスの強化が求められている中で、こうした接待文化が依然として存在することに対して、社内外からの反発が強まることが予想される。今後の対応が注目される。