プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)が受け付けているオンラインカジノ利用の自己申告について、中村事務局長が28日、取材に対応し、新たな申告者が現時点ではいないことを明かした。「一定程度時間がたたないと、球団さんもうちに(報告を)出してこないと思います。少しちゃんと時間を(置いて報告を)まとめないといけないと思いますね」と説明した。
オンラインカジノを巡っては、オリックス・山岡泰輔投手(29)が海外でカジノのライセンスを取得しているサイトが運営するポーカーゲームのトーナメント大会に参加したコンプライアンス違反の疑いが発覚。球団は21日に当面の間、活動自粛を命じていると発表した。
NPBが20日に12球団に要請していた調査で、オリックス以外の7球団で14人が利用していたことが判明。新たな申告者の名前を公表しなかった理由について中村事務局長は「やった罰は受けるんですが、練習ができなくなったり、環境まで奪ってしまうのは本意ではない。選手とも寄り添ってあげないと、短い選手生命ですからきちんと活動させてあげたい」と経緯を明かした。
野球協約で禁じられている野球賭博をしたという申告はなかったといい、処分などに関しては各球団に一任する方針を示している。
報知新聞社