計量に臨んだ亀田京之介(中央左)とネリ(TMK提供)
「ボクシング・10回戦」(23日、ティファナ)
元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(30)=メキシコ=がWBA、WBO世界フェザー級15位の亀田京之介(26)=TMK=を7回TKO勝ちし、再起戦を飾った。
ネリは昨年5月に世界4団体スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥に挑み、6回TKO負けを喫して以来の再起戦。「ネーリ!」というホームの声援が響く中で、ネリが序盤からラッシュの中で、2分過ぎに亀田のカウンターが当たりネリが膝をつき、亀田もダウンを主張していたが、スリップの判定。会場は騒然となった。
2回もネリが圧力をかけていく展開。亀田はボディーで反撃を試みるが、なかなか突破口が見いだせない形が続いた。3回は静かな展開から、ネリが一気に詰めて再び押し込む展開に。それでも亀田がカウンターの右フックを顎に当ててネリが止まる場面もあった。
4回は亀田が挑発する場面からネリが一気に攻勢を仕掛けていった。5回には亀田がネリの頭によるバッティングに右目上をカット。6回もネリのバッティングに左目上を切った。7回もネリの圧力に亀田がスリップのような倒れ方もダウンとされると、その後も猛攻を浴びてボディーでダウン。レフェリーが試合を止めた。
事前会見では亀田の挑発にネリが激怒し、殴りかかる騒動が起こり、前日計量ではネリは1回目で900グラム超過。再計量でクリアした。