政治評論家の田崎史郎氏が13日、テレビ朝日「ワイド!スクランブル サタデー」に出演し、自民党総裁選について、党内唯一の派閥である麻生派の動きについて持論を述べた。
番組では党内で影響力を持つとされる総理経験者の動向について話し合い、麻生派は茂木敏充氏、小泉進次郎氏、高市早苗氏に分かれるのではとした。松尾由美子アナウンサーが「麻生派は前回では最終的に高市さんを支持。今回は3人にばらけるのはなぜ」と田崎氏に尋ねた。
田崎氏は「麻生さんは去年の秋の時点ではとにかく石破さんを総理大臣にしたくなかった。そのために誰に票を流したらいいかということで高市さんに票を流した。うまくいかなかったんですけど」と昨年の自民党総裁選について振り返った。
続けて田崎氏は「今回は高市さんだけじゃなくて、茂木さんとはよく話されていますから」とし、「もひとつ、麻生さんは今年の春くらいから進次郎さんに対する評価をかなり変えてきています」とし、今春にあった企業・団体献金の廃止の動きを小泉氏が衆院政治改革特別委員として阻止したことをあげた。
田崎氏は「企業・団体献金というのは自民党にとって命綱みたいなもんですから。それをやったので麻生さんは小泉さんのことを『成長した』と。初めてほめるわけです」と明かした。松尾アナが「2人の間には距離があると言われましたよね」と指摘すると、田崎氏は「距離がある。去年の秋はあまりうまくいってなかったです」と応じた。その上で田崎氏は「もうひとつ。麻生さんが総裁選びの基準として、選挙に勝てる人、かつ野党と組める人。この2条件を話している。進次郎さんを想定しているんです」と麻生氏自身が小泉進次郎氏を推していることを述べた。