政治評論家の田崎史郎氏が28日、TBS系「ひるおび!」で、自民党の農業構造転換推進委員会の委員長に「コメ買ったことない」発言で事実上更迭された江藤拓前農水大臣が起用されたことに「国民感情とずれていると言われても仕方がない」との意見を述べた。
この日はコメ政策などを議論する農業構造転換推進委員会の会長に江藤議員が就いたことを取り上げた。田崎氏はこの人事について「江藤さんと森山幹事長は関係が強い。農林族として。森山さんとしては、辞めさせて悪かったねと。ここで名誉回復するよっていう意味があるのでは?と党内的には見られると思う」と述べた。
江藤氏は農水大臣時代の5月に「コメは買ったことがない」「売るほどある」などと発言し、事実上更迭されたばかり。そんな人物が委員長に就任したことに、田崎氏は「わざわざ失脚した人物を起用したことは国民感情とズレていると言われても仕方がない」とフリップで意見。
八代英輝弁護士は「なんで国民感情とずれていることが分かっていながら(起用)するのか?」と質問。田崎氏は「完全な推測ですが」と前置きし「森山幹事長の温情ではないかと思う」「(2人の)関係は強くて、親分子分のような関係。あの時切って悪かったねと言う気持ちがこもっているのでは」と想像していた。