テレ朝とジュニアの蜜月再び
六本木ヒルズを中心に本社や毛利庭園などで開催されている『テレ朝夏祭り2025』がまもなく終了する。開催期間中、アーティストが参加するなどが行われたが、中でも注目されたのが、『社(以下、STARTO社)』所属の『B&ZAI(バンザイ)』メンバーが「EXシアター六本木」で8月3日から7日まで開催した「ばんざいとなつやすみ」だった。
「EXシアター~」では7月30日から8月1日まで『東京ジュニアNext Generation
2025』、11日と12日は、『河合郁人×ふぉ~ゆ~ラボLIVE!!!!!』が行われ、14日~16日は『ニカゲーム』も開催される。
「コロナ禍やジャニー喜多川氏による性加害問題が起きる前は毎年のように行われてきたジュニアのグループと『テレ朝夏祭り』の蜜月が再び始まったようです」
そう語るのは、関係者だ。
「そもそも’13年11月に『EXシアター~』がオープンした際には、『ジャニーズ専用の箱』ができたというふうに我々は聞いていました。実際、旧ジャニーズ事務所のタレントがメインキャストの舞台をはじめ、ライブなども頻繁に行われてきました。特に夏休みはジュニアのグループがバトル形式でライブを行ったり、『テレ朝夏祭り』と連動して、ジュニアのグループがイメージキャラクターのような存在になっていました。デビュー前の『King
& Prince(以下キンプリ)』や6人時代の『Snow Man』らも経験しています」
現在はSTARTO社と再び親密な関係になりつつあるフジテレビや、『24時間テレビ 愛は地球を救う』でキンプリや『SUPER
EIGHT』の横山裕(44)に頼ることになった日本テレビの話題が先行しているが、そこに「待った」をかけるかのように、「そもそも、もっとも古くから関係があるのはウチ」とテレ朝が猛追をかけているのだ。
「特にテレ朝と親密なのはジュニアですね。土曜日の夕方は“ジュニアの食育番組”として高視聴率を獲得していた『裸の少年』時代から“ジャニーズ枠”が存在し、今でも『カクエキ!』というジュニアのレギュラー番組や、『なにわ男子』が出演する『なにわ男子の逆転男子』が放送されています。ジュニアはメンバーも多いですし、マネジャーも足りていないので、番組プロデューサーがその役割を担っていると言っても過言ではなく、その関係は他番組の比ではありません。
局員のプロデューサーやディレクターのみならず、制作会社に所属するデスクの女性にも“旧ジャニーズ番”がいて、ジュニアのグループがCDデビューして単独で冠番組をもつようになると、無条件でその人たちが制作を担当していました。“性加害問題”で終了してしまいましたが、その関係はNHKで多くのジュニアが活躍していた『ザ少年倶楽部』のようでした」(アイドル誌ライター)
ジュニアの”囲い込み”は必然
“性加害問題”が報道された際には、旧テレ朝の社屋にあった会議室が旧ジャニーズ事務所の専用の稽古場として使用されていたことも広く知られるようになった。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、次のように語る。
「そうした部屋が“現場”になったとも囁かれる中、は’23年11月12日に特別番組『
旧ジャニーズ問題検証』を放送しました。1時間番組でしたが、各局が放送した検証番組の中で『テレ朝がもっとも検証が甘かった』との評価でした。それも、旧ジャニーズ事務所とテレ朝の関係が深かっただけに、探られたくない部分もあったからだろうと思われます。
今年の『テレ朝夏祭り』や、『EXシアター~』の7月下旬から8月中旬までのスケジュールを見るにつけ、テレ朝は、自分たちが育ててきたジュニアだけでも囲い込みたいと思っているのでしょう。ジュニアのグループが解体して新たに組まれた『ACEes』や『B&ZAI』、『KEY
TO
LIT』などは3グループ同時デビューが噂されており、もしもCDデビューをしたなら、彼らが10代半ばの頃から関わってきたテレ朝の番組スタッフは“囲い込み”を強めると言われています」
ジュニアたちをフジテレビや日本テレビに獲られたくないは、今夏を機に、STARTO社のタレントのレギュラー番組を増やしたり、『ミュージックステーション』への出演機会を画策したりするのかもしれない。
『ザ少年倶楽部』終了でテンションが下がりまくっているというジュニアたちにとっては朗報には違いない。