広島市に住む91歳の女性の孫を装って「現金が入ったカバンを紛失した」などと嘘を言い、現金800万円をだまし取った疑いで受け子とみられる男(21)が再逮捕されました。
特殊詐欺の疑いで再逮捕されたのは、廿日市市下平良の配管工、松尾拓海容疑者(21)です。
警察によりますと、松尾容疑者と別の人物は共謀し、今年2月20日、広島市の女性(91)の孫になりすまして電話をかけ、「喫茶店で現金が入ったカバンを紛失したため、現金を渡してもらいたい」などと嘘を言い、合わせて800万円を受け取った疑いが持たれています。
女性は孫を名乗る別の人物から代理で松尾容疑者が現金を取りに行くと指示され、信用していたということです。
松尾容疑者はこの犯行の5日後にも、別の人物らと共謀し別の広島市の女性(91)の息子になりすまして電話をかけ、「仕事で失敗したため、至急現金が必要になった」などと嘘を言い現金100万円を受け取った疑いで7月26日、逮捕・送検され、14日に処分保留となりました。
警察の調べに対し、松尾容疑者は前回の逮捕当時から一貫して黙秘しています。
警察は松尾容疑者が別の人物から指示を受け、現金を受け取る「受け子」役だったとみて、共犯者や余罪を調べています。