シンガー・ソングライターのが10日、東京国際フォーラム ホールAで11年ぶりの全国ツアー「 Tour 2025-Eleven-」のファイナル公演を行い、待ちかねた完売5000人のファンを魅了した。
ミュージカル音楽作家を目指して米国の大学に入学し、作曲を学び直したアンジェラは昨年、約10年ぶりに日本での活動を再開。今年5月にニューシングル「Pledge」をリリースし、7月21日の故郷・徳島を皮切りに10都市で10公演を行ってきた。
MCでは現在、中学2年生の息子が、母親が「」であることを知った時のエピソードを披露。親子は毎年、夏休み中は日本に帰国しているといい、小学校5年生の時に学童保育で先生から「手紙~拝啓 十五の君へ~」の動画を見せられた息子が、帰宅して「ママ、って何?」と問い詰めた。息子はそれまで母親がであるという認識は全くなかったという。
アンジェラは「そろそろ説明した方がいいかな」と覚悟を固め、「昔ママは人前で歌う仕事をしていて、今はお休みしている」と説明すると、反応は「ママってもしかして有名なの?」。今回のツアー初日、徳島公演に連れて行ったところ、終演後に楽屋で「ママ、やっぱり有名だったんやな!」と第一声。「そこ?」と思ったアンジェラだったが、息子は「言葉に表せないぐらいカッコ良かった。ママ、すごくすごくすごかった!」と大感動して、東京公演に向けて「僕の話もっとしていいよ!きっとみんな喜んでくれるよ!」と提案してきたという。
ライブは昨年上演され、アンジェラがミュージカル音楽作家としてデビューした「この世界の片隅に」の楽曲で、今ツアーで初実演となった「この世界のあちこちに」で開幕。「Pledge」や4月に大原櫻子に提供した「名前」、制作中のニューアルバムに収録予定の「Forgiveness」などの新曲、「This Love」や「手紙~拝啓 十五の君へ~」といったヒット曲、ちゃんみなや藤井風のカバーなど全18曲で円熟した力強いパフォーマンスを披露。アンコールの「サクラ色」「HOME」で約2時間のステージを締めくくった。