渡島保健所は北海道南部の知内町の温泉旅館で食中毒が発生し、7月29日から8月2日にかけて宿泊した15人に被害が出たと発表しました。
食中毒が発生したのは知内町の「知内温泉旅館」です。
8月3日午前9時30分ごろ、北海道東部の十勝地方の中学校から「スポーツ大会への参加で遠征したところ、複数の男子生徒と男性教師が下痢、発熱、腹痛の症状が出た」と帯広保健所に連絡がありました。
帯広保健所から連絡を受けた渡島保健所が調べたところ、7月29日から8月2日にかけて宿泊した1団体21人のうち15人が発症していました。
15人のうち2人が通院していますが回復傾向にあるということです。入院した人はいません。
渡島保健所によりますと、発症した15人のうち7人と知内温泉旅館の調理担当者2人の便から「カンピロバクター属菌」が検出されました。
渡島保健所は当該期間に提供した食事が原因とする食中毒と断定。知内温泉旅館に8月11日の1日営業停止命令を出しました。
カンピロバクター属菌は、ニワトリ・ウシ・ブタなどの家畜・家きん類の腸管内に生息しています。
加熱していなかったり、加熱が不十分な肉やレバーなどの臓器を食べたりすると感染するとされています。
7月29日から8月2日にかけて、知内温泉旅館で提供された食事は以下の通り。
【朝食】
・ご飯
・スクランブルエッグ
・ハム
・ソーセージ
・みそ汁
・納豆
・焼きのり
・コーヒーなど
【夕食】
・カレーライス
・揚げ物(ヒレカツ、フライドチキン)
・サラダ
・ご飯
・シュウマイ
・豚バラ肉のネギ塩焼きなど