【使用に注意】駐車中の乗用車が突然爆発し2人がケガ 原因は“スプレー缶”のガスに引火か…危険な密閉空間にガス充満 7年前には不動産仲介会社が爆発し44人が重軽傷…換気の良い空間で使用を

 屋根やウインドーが吹き飛んだ車。

 爆発の激しさを物語っています。

 8月6日午後1時ごろ、札幌市中央区の駐車場に止まっていた乗用車が爆発。

 40代の男性運転手と、隣の車に乗っていた30代の女性がケガをしました。

 現場からはスプレー缶2本が押収されています。

 その後の消防などの調べで、車内にあったスプレー缶から出たガスに何らかの原因で引火し、大きな爆発につながったとみられることが分かりました。

 可燃性ガスの危険性を示す実験映像です。

 密閉されたボックスに約10秒間スプレーを噴射。

 ガスが充満した状態で点火装置を作動させると、小さな火種でも激しい爆発が起こります。

 さらに大規模な事故につながったケースもあります。
 
 2018年、札幌市豊平区の不動産仲介会社で爆発事故が発生。

 44人が重軽傷を負いました。
 
 従業員が大量の消臭・除菌スプレーを廃棄するために室内で噴射。

 その後、湯沸かし器のスイッチを入れ、充満したガスに引火したのが原因でした。

 スプレー缶が原因の火事は過去10年で、札幌市内では84件発生し51人が死傷しています。

 「スプレー缶を使用し可燃性ガスが滞留すると、ちょっとした火花でも引火し爆発する可能性がある。換気の良い空間で使用することが必要」(札幌市消防局予防課 高瀬 一憲さん)

 今回の車の爆発事故。

 警察がガスに引火した原因などを詳しく調べています。

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