元女優の若林志穂さんが、長渕剛さんによる性的被害を告発し、再び大きな注目を集めています。若林さんは1991年に放送されたTBSのドラマ「天まで届け」で長女役を演じ、一躍有名になりましたが、2009年に芸能界を引退。その後、長年の沈黙を破り、2023年11月に自身のSNSで性加害の実態を語り始めました。
若林さんによると、1997年頃に共演したミュージシャンNから性的暴行や脅迫を受けたとのことです。具体的には、セリフ合わせをするために自宅に招かれた際、違法薬物を持ち込まれ、監禁された上で無理やり関係を迫られたといいます。また、「お前なんか芸能界にいられなくしてやる」と脅されたことも明かしています。この事件が複数回にわたり発生し、若林さんはPTSDを発症したと語っています。
当初はイニシャルでの表現を用いていましたが、2024年に入ると名指しで長渕剛の名前を挙げ、警察への再相談も検討していると発言しました。この告発に対して、長渕さんやその所属事務所は事実無根と主張していますが、若林さんは謝罪を求める姿勢を崩していません。
若林さんの告発は、20年以上前の出来事であり、時効の問題もあるため、法的に責任を問うことは難しいとされています。しかし、彼女は自らの経験を通じて同じような被害を受けた人々を救いたいと強調し、今後も自身の体験を発信していく意向を示しています。
芸能界の構造的な問題や、権力関係が加害を助長する一因であることも指摘されており、若林さんの声がこの状況に変化をもたらすかどうか、今後の展開に注目が集まります。