夫婦で登山中に夫(58)が足の痛みで歩行困難に…妻が1人で下山して119番通報_救助部隊が出発しようとした矢先に自力下山する夫を発見し無事保護<北海道新得町のトムラウシ山>

 北海道新得町のトムラウシ山で8月4日、千葉県から登山に来ていた58歳の男性が山中で動けなくなったと救助要請がありました。男性はその後、自力で下山し無事保護されました。

 警察によりますと、男性は妻と2人で4日朝から登山を開始し昼頃に登頂。夕方には下山する予定でしたが、午後7時30分ごろ、足の痛みと脱力感から歩行が困難となりました。

 同行していた妻が一人で下山し、携帯電話が通じる地点まで移動して消防に通報しました。

 通報を受けて、警察と消防は救助隊を編成し、短縮登山口から出動の準備を進めていましたが、午後11時45分ごろ、霧の中から男性が自力で下山してくるのを発見し、保護しました。

 男性にけがはありませんでしたが、脱水症状が見られたため、念のため病院に搬送されました。命に別状はないということです。

 大雪山系のトムラウシ山は標高2141メートル。2009年7月に、登山ツアーに参加した客とガイド18人が遭難し、このうち8人が凍死する事故が起きています。

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