外国人のドライバーによる交通事故が増えていることから、越前警察署は、越前市内に住む外国人を交通安全の教育係に起用し、事故防止につなげる取り組みを始めました。
警察によりますと、県内では近年、外国人の増加に伴い外国人ドライバーの事故も増えているということです。
越前市には県内で最も多くの外国人が住んでいることから、こうした取り組みを始めることにしました。
越前署の担当者は「外国から日本に来て、初めての交通環境の中、交通ルールをしっかりと理解していない人もいる。そういった事も事故が増加している原因だと考える」と話します。
そこで、越前警察署は外国人材を派遣する企業で教育を担当しているブラジル出身の従業員17人を「越前セーフティマネージャー」に任命し、交通安全の教育係として外国人のドライバーの交通事故防止に取り組みます。
越前署の担当者は「同じ職場で働く外国人の方たちに安全教育をしてもらい、外国人の交通事故防止・抑止を図っていきたい」とします。
一方で、外国の運転免許証から日本の免許への切り替えが比較的容易であることが事故の増加の要因との指摘もあることから、警察庁では現在、切り替え手続きの厳格化に向けて見直しを進めています。