登山中に兵庫県の74歳男性が体調不良で動けなくなる 警察が救助 北アルプス横尾谷で遭難 6人パーティで登山

北アルプスの横尾谷で兵庫県尼崎市の74歳の男性が体調不良により行動不能となり警察に救助されました。

男性は28日、奥穂高岳から下山中、北アルプスの横尾谷(標高約1650メートル)で体調不良により動けなくなりました。

同行者から午後3時20分頃、救助要請があり、長野県警山岳遭難救助隊員が出動し、午後5時頃、男性を救助、その後、松本市内の病院に搬送しました。

男性は26日、6人パーティで上高地から入山していました。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。特に暑い今の時期は、登山者が気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって整備された登山道でも、浮石やガレ場などちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいるため、最後まで気を抜かずに登山するよう呼びかけています。

長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山域でも疲労や熱中症などにより動けなくなることがあります。

県警は「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。

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