7月23日から山形で目撃が相次いでいたクマ。24日夜には、スーパーマーケット・飲食店などが集まる商業施設のそばで目撃されていた。山形市は25日昼すぎに、付近に現れたクマ1頭を駆除した。市は今後、目撃が続いていたクマと同一個体かどうかの確認を行うという。

2日前から目撃が相次いでいたクマ
山形市内では、23日に千歳地区、24日に山形ジャンクション付近など、市北部でクマの目撃が相次ぎ、市や警察が警戒を続けていた。

24日午後9時すぎには、山形市嶋地区にある「ヨークタウン嶋」の西側の道路でも目撃された。
一帯にはスーパーやホームセンター・飲食店などが立ち並ぶほか、嶋遺跡公園などもあり市の内外から多くの家族連れが訪れる。

25日に警察が周辺を確認したところ、近くの用水路でクマが食べたとみられるスイカが見つかった。

商業施設から1.5キロの地点でクマ駆除
そして25日午前10時すぎ、「ヨークタウン嶋」から北に約1.5キロの地点で新たな目撃情報が寄せられ、駆けつけた警察などが付近にいたクマを発見。
山形市によると、クマは正午すぎに猟友会によって駆除されたという。

クマの大きさなどは確認中で、これまで付近で目撃されていたクマと同一個体かどうかは、今後確認していく。
クマ駆除に安どと複雑な声も
現場の付近では安どの声が…。
近くの直売所で話を聞くと、「襲われたら防ぎようがない。駆除されてほっとした」という人と、「ドキドキした、こんな所に来るとは思わなかった。駆除されて安心な気持ちと、クマにするとエサがないから下りてくるのかと複雑な気持ち」という人もいた。

市は、駆除されたクマと出没していたクマが同一個体であることが確認できるまでは安心できないとし、「クマのエサとなる生ごみや果物などを屋外に放置しないこと」「隠れ場所になる家の周りの草や『やぶ』を刈り取ること」などを呼びかけている。
(さくらんぼテレビ)