吉幾三が五木ひろしの容態悪化を受けて急遽代役を務めることが決定した。五木は閉塞性肺疾患の悪化により緊急入院し、東京明治座での公演を降板する事態に。吉は「心配しないで、俺が代わりに歌う」と宣言し、数時間後には稽古場に駆けつけ、ファンが待ち望んでいた名曲を披露した。
五木の健康問題はここ数年、ネット上での死亡説や行方不明説を引き起こしていた。2013年にペースメーカーを装着したことや、長期入院の過去が影を落としていたが、吉はそんな噂を一蹴。「元気だ、心配すんな」とユーモアを交えて反論した。
公演の中止や代替プランが協議される中、吉の行動はファンの心をつかみ、会場はスタンディングオベーションで沸き立った。吉は「伊さんの魂を背負って歌う」と語り、五木への感謝を忘れなかった。
一方、五木の健康状態は依然として不透明で、ファンの間では不安が募る。吉の姿勢が五木のファンに勇気を与えた一方で、五木の今後の活動に対する懸念も消えてはいない。公演を通じて見せた吉の献身的な姿勢は、演歌界の絆を再確認させる出来事となった。今後の展開から目が離せない。