“決戦”の夏休み 「22泊23日」小6・中3生対象の勉強夏合宿なぜ人気?…1日12時間勉強、テレビやスマホの持ち込み禁止 費用は約50万円

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静岡県で、受験生向けの「22泊23日」の勉強夏合宿が話題沸騰中だ。この合宿は、来月2日から24日まで開催され、特に小学校6年生と中学校3年生が対象となる。参加者は、1日12時間の勉強を強いられ、テレビやスマートフォンの持ち込みも禁止されるという厳しい環境が特徴だ。

この合宿は、「人生で一番勉強する夏」をキャッチフレーズに、受験生たちの集中力を最大限に引き出すことを目指している。朝6時に起床し、散歩を経て自習から始まる一日が、授業や自習で埋め尽くされる。合宿中には、カレー作りや星空散歩などのレクリエーションも用意されているが、基本は勉強一色だ。

参加費用は約50万円。高額に思えるが、保護者たちの間では「受験生のためなら」との意見も多く、すでに300名以上の申し込みがあり、ほぼ満員の状態だ。中には「勉強時間をしっかり確保できる点では良い」と評価する声もあるが、一方で「自由を奪われるのは可哀想」との懸念も浮上している。

教育関係者からは、この合宿が「過度な学歴社会の象徴」との指摘もあるが、主催者は「受験生の集中力を高めるために必要」と強調する。果たして、厳しい夏を乗り越えた先に、合宿参加者たちがどのような成果を得るのか、注目が集まっている。