コンビニ出たら目の前をクマが…「出歩けない」住民不安 保育園や学校が集中する大野市街地で毎晩クマの目撃情報 市が川沿いに檻を設置【福井】

7月5日の夜、大野市のコンビニエンスストア駐車場にクマが現れ、店の防犯カメラに姿が映っていました。周辺では以降、毎晩クマが目撃されていて、市が警戒を強めています。
       
クマが現れたのは大野市中挾のコンビニエンスストア。7月5日午後10時頃、勤務を終えた従業員が店を出ようとしたところ、目の前をクマが横切っていきました。体長は約1メートルとみられています。
  
店の近くには学校や商店などが立ち並ぶ市街地です。近くの住民は「歩いている時、空き家のような所は怖いなと思って気を付けている」と警戒しています。周辺ではその後も毎晩、クマが目撃されています。
   
8日朝、住宅の敷地内でクマのふんも見つかりました。住民は「嫁さんがぱっと戸を開けて出ようとして、知らないものがあると思ったらふんだった。以前は夜暗くなっても、外へ出て(作業をして)いたが、もう出歩くことができない」と不安を感じています。
   
市は8日、目撃情報やクマの足跡などがある清滝川の周辺に檻を4基設置しました。また、近くにある有終東小学校では保護者に可能な範囲で送迎を依頼し、クマが出没した地域の児童の下校には教員が付き添っていました。
   
クマの出没を受け、市は住民に対して早朝や夕方以降の外出時は十分に注意し、クマが建物に入り込まないよう戸締りすることなどを呼び掛けています。
         
市は、目撃情報のあるクマが同一個体なのか、それとも複数いるのか調査を続けています。この地域は保育園から高校まで学校が集中していて、住民らが早期に解決するよう願っています。