PCでゲームをする際、動作性能に影響することもあるバックグラウンドの常駐アプリ。ユーザー側で挙動を制御できるものが多いですが、ゲーム自体を認証・遊ぶのに必要なクライアントの場合は起動したままにせざるを得ません。Steamもその一つですが、パフォーマンスへの負荷を改善できるかもしれない設定に注目が集まっているようです。
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意外と公式サポートに記載されていない設定―オンにする方法もお手軽
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(写真:Game*Spark)

設定オフの状態のメモリ使用量

設定オンの状態のメモリ使用量
今回話題が上がったのは海外掲示板RedditのSteam(r/Steam)コミュニティ。”Steamがバックグラウンドでメモリ(RAM)を4.5GBも使っている”という投稿に対し、あるユーザーが公式に実装されている機能で改善できる可能性を紹介しました。
紹介によると、Steamの設定(クライアント左上のSteamマークからアクセス可能)を開き、ライブラリのタブから「低パフォーマンスモード」と「コミュニティコンテンツの無効化」を有効にするとSteamが要求するメモリ量が削減されるとのこと。筆者が32GB(16GB×2)かつDDR4-3200のメモリを使用している環境で検証したところ、両設定オフの状態で473MBほど、オンの状態で403MBほどの使用量となり、わずかながらも改善が確認できました。
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設定オフのカプセル

設定オンのカプセル
今回、元々の投稿者がPCスペックを明かしていないため、効果にPC個体差が考えられるものの、設定の存在に関して「これは知らなかった」「すごくクールだ。自分にとって(メモリ使用量は)大きな問題ではないがやってみる」など、紹介したユーザーへの称賛や感謝の声が集まっています。Steam公式の「ゲームパフォーマンスに関する問題のトラブルシューティング」でこれら設定は言及されていないため、必要としている環境のユーザーでも知る機会が少ないのかもしれません。
なお、「低パフォーマンスモード」の説明文には「特定のグラフィックの改善と遷移を無効にすることにより、ライブラリのパフォーマンスを向上させます」とありますが、分かりやすい変化の一例として、ライブラリ内のカプセル(長方形のアートワーク)に光が反射しているようなエフェクトが無効化されているようです。
ちなみに、設定を紹介したユーザーはこれらでも改善されない場合として非公式のフロントエンド「Steam Lite」にも言及していますが、こちらを使用する際は自己責任でお願いします。
Game*Spark ケシノ