フジテレビの社員説明会が行われ、経営陣の責任が問われる中、港社長は冒頭で謝罪の言葉を述べました。今回の説明会は、前回の会見が不十分であったとの反省から実施され、社員からは多くの意見が寄せられました。特に、マスメディアとしての在り方や透明性の欠如が指摘され、社員からは具体的な改善策を求める声が上がりました。
会見では、CMの差し替えを希望するスポンサーが75社に上ることが報告され、会社の業績への影響が懸念されています。社員からは、キャッシュフローや会社の体力についての質問もあり、港社長は「現時点では大丈夫」としながらも、長期的な見通しについては慎重な姿勢を示しました。
また、中居正広氏の起用を続けたことに対して、社員から疑問の声が上がりました。特に、トラブル発覚後も中居氏を起用し続けたことが問題視され、なぜその段階で起用を停止しなかったのかとの指摘がありました。加納会長は、初動の判断に落ち度があったと認め、「もっと早く距離を置くべきだった」と反省の意を示しました。
社員説明会には、社員の90%以上が参加し、約4時間半にわたって行われました。フジテレビは、スポンサー企業に対しCMの差し替えを希望する場合、料金を請求しない方針を示しており、今後の対応が注目されます。次回の記者会見は、来週月曜日の午後に予定されています。経営陣は、視聴者や株主に信頼を取り戻すための具体的なアクションを示す必要があります。