フジテレビは、タレント中居正弘さんとの女性トラブルに関し、先週調査委員会の設置を発表しましたが、詳細な事実関係には言及していません。この問題を受け、少なくとも75社のスポンサー企業がフジテレビでのCM放映を見合わせる事態に発展しました。特に、食品大手のキッコーマンは、フジテレビが放送する一社提供番組「食いしん坊!万才」の放送休止を要請し、26日の放送分の休止が決定しました。
フジテレビの親会社である富士メディアホールディングスは、明日、臨時の取締役会を開催し、第三者委員会の設置を検討することが明らかになっています。この取締役会は、社外取締役である文化放送の斎藤社長を含む複数の社外取締役からの要請に基づくもので、今後の調査の独立性を担保するための議論が行われる見通しです。
神奈川県の黒岩知事は、フジテレビの対応に対して強い不満を示し、「なぜそのような意思決定が行われたのか、未だに信じられない」と述べました。また、フジテレビの社長会見は、写真撮影のみの簡素なものであり、報道機関としての責任を果たしていないとの指摘もあります。
この状況を受けて、他のメディアも動きを見せています。日本テレビは、制作現場における不適切な接触について外部の専門家を交えてヒアリングを行い、ハラスメントや人権侵害の通報窓口を設置しました。
フジテレビは、今後、第三者の弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げるとしていますが、その人選や開始時期は未定です。業界全体での問題として捉える必要があるとの意見も多く、今後の動向に注目が集まっています。