タレントの中居正広さんに関する女性トラブルについて、フジテレビの港社長が記者会見を開き、社員の関与を改めて否定しました。この会見は、事案が報じられてから約1ヶ月後の開催となり、1時間30分を超える詳細な説明が行われました。
港社長は、トラブルの把握時期について「2023年6月初旬に認識していた」と述べ、当事者間での極めてセンシティブな問題であったことを強調しました。女性の様子の変化に気づいた社員が声をかけたことがきっかけで、フジテレビは当初、事案を大きくしない方針を取ったと説明しました。これにより、女性の心身の回復とプライバシーの保護を最優先とし、中居さんへの問い合わせを行わずに出演番組も継続放送したとのことです。
一方、週刊誌の報道では、トラブルの原因となった食事会を幹部社員が直前にキャンセルしたとされていますが、港社長は「当該社員は会の設定に一切関与していない」とし、社員の関与を強く否定しました。社長は、社員の通信履歴を確認した結果も「全く関係がない」と述べています。
さらに、フジテレビは今後、第三者の弁護士を中心とする調査委員会を設置し、事実関係の調査を行うと発表しました。この調査の具体的な内容については、今後の発表を待つ必要がありますが、専門家は調査の客観性と独立性が重要であると指摘しています。
会見の最後に、港社長は女性に向けて「活躍を祈ります」とコメントを残し、今後の対応についても慎重に進める意向を示しました。フジテレビは調査結果がまとまり次第、速やかに公表することを約束しています。