中居正広の女性トラブルを巡る一連の騒動が、フジテレビ内部の文化に波紋を広げている。昨年12月、週刊誌の報道から始まったこの問題は、同社の編成部長による女子アナへの接待文化にまで発展している。特に、フジテレビの港高一社長が行った1月の記者会見では、社内の女性局員を伴う飲み会が「自由参加」との見解が示されたが、報道の信憑性に対する疑念は依然として残る。

中居のトラブルが明るみに出たことで、他のテレビ局の関係者も警戒を強めている。ある男性アナウンサーは、社内での問題が他局にも波及するのではないかと懸念を示し、女子アナたちが接待要因として扱われる現状が「どこでも日常的なこと」と告白している。これには、スポンサーやタレントとの飲み会が含まれ、参加する女子アナは月に数回の頻度でこうした場に出向いているという。

フジテレビは今回のトラブルに対し、第三者委員会を設置することを発表したが、調査が進む中で同社の対応に疑問の声も上がっている。特に、被害を受けた女性が佐々木恭子アナに相談したにもかかわらず、適切な対応がなされなかったとの報道もあり、コンプライアンスへの疑義が生じている。

さらに、港社長が主催した社内表彰の中で、佐々木アナがディナー賞を受賞したことが報じられ、社内の危機感のなさを象徴する出来事として問題視されている。芸能プロダクション関係者は、このような状況下での社長とのディナーが重要視される文化に驚きを隠せない様子だ。

今後、フジテレビがどのようにこの問題を解決し、信頼回復を図るのか注目される。問題の根底にある文化の改善が求められる中で、視聴者やメディアの厳しい目が向けられている。