プロ野球・阪神タイガースのセ・リーグ優勝を記念した、虎党芸能人による祝福企画「バンザイ!芸能界虎党 歓喜の輪」。第3回はお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建(52)が登場です。自身も野球少年で、高校野球の地方大会にも足しげく観戦に訪れるほどの“マニア”。2年ぶりにリーグを制した猛虎の戦いぶりを、独自の視点で完全分析しました。
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猛虎の今季の戦いぶりを、渡部は率直に「阪神が全く無縁だった『安心安定』がある」と表現。毎試合かかさずチェックする日常で、「こんなに負けてもイライラしなくて、こまめに見ないシーズンは人生初かも」と笑い「強すぎてっていうのはある」とうれしそうに続けた。
優勝を成し遂げた鍵には、選手層の厚さを強調。「まずはピッチャーですよね。前も中も後ろも良いし、代えが効く選手が結構いるんで選択肢がいっぱいあるのが強み。毎日投げなくて良いんで1試合ごとに選手たちが行き切れると思う」と、V決定の7日時で防御率2・13の鉄壁ぶりを誇った投手陣を称賛した。
打者については「特筆すべきはフォアボール・これがすごい」と指摘。同日までで被四球率は、1位の大山悠輔選手をはじめ上位4人を猛虎戦士が独占しており「一番大事な四球を取るということに岡田(彰布)監督時代からすごく意識が変わって、それがまた今シーズンめちゃくちゃ実を結んでる」と熱弁。「ボール球を振らない、それで良いボールに対して強くスイングできる選手が多いんで打線はめちゃめちゃ無敵」と舌を巻いた。
選手たちをまとめた藤川球児監督とは、2020年、現役最後のシーズン開幕前に対談を経験。当時の印象は「とにかく実直で誠実」といい「好きな選手が監督になって成績が上がらずファンに嫌われる阪神あるあるがないのは幸せ。それがないだけすごい良かった」と虎党ならではの思いを吐露。その上で「現役に近い投手出身監督の良さが出ている」と評し「メンタルケアや投手に対するアプローチがすごいと思う。目の前でプロを目指した頃にバリバリやってた人だから、選手も聞くんでしょうね」とチームとしてまとまった理由も推測した。
渡部自身は東京出身だが、小学生時代に父が大阪出張のお土産にたまたま阪神の野球帽を購入したことがきっかけで虎党に。最近では自身の子どもにも「80年代の白ベースで黒ストライプの帽子」を購入したそうだが「本人はなんのこっちゃ。野球に興味なくて」と“後継”作りには苦戦をしている。
虎党歴はすでに40年以上となった中で「2025年は歴史に残る年になる」と自信。日本一の戦いに向け、CSはリーグ内で唯一、対戦成績が五分五分で現状4位の中日の浮上を警戒しつつ、日本シリーズへは「ファイターズが来たらこんなに良い年はない」と日本ハムとの対戦を熱望。生観戦するべくすでにスケジュールも抑えており「新庄剛志(監督)のドラマで見たら完璧。相手が阪神で球児監督とも関係性あるし。ソフトバンクもいいんですけど、ぜひぜひぜひ日本ハム見たいです!」とさらなるドラマを夢に描いている。
◇渡部建(わたべ・けん)1972年9月23日生まれ。東京都八王子市出身。小2で野球を始める。93年、都立日野高校の同級生だった児嶋一哉に誘われ、お笑いコンビ・アンジャッシュを結成。2017年4月、俳優・佐々木希と結婚。18年9月に第1子長男、23年4月に第2子長女が誕生している。高校野球検定取得。趣味も阪神・高校野球観戦など。