親子で登山、沢登り中に急峻な崖に出て行動不能…疲労も重なり救助要請 警察と遭対協が2人を救助、付近の施設に収容 その後、自力で下山 中央アルプス宝剣岳で遭難

中央アルプス宝剣岳で20代と50代の親子が疲労などにより行動不能となり、救助されました。けがはない模様です。

遭難したのは、長野県松本市の会社員の57歳男性と愛知県名古屋市の大学生の22歳男性の親子2人です。

警察によりますと、2人は20日、中央アルプスしらび平から入山し、沢登りしながら、千畳敷へ向かう登山中に急峻な崖に出てしまい、登ることも下ることもできなくなりました。また、疲労も重なり行動不能となったことから、息子から110番に救助要請がありました。

警察と地元の遭対協の隊員が出動し、2人を発見、救助し、午後7時ごろ、付近の施設に収容しました。

2人は疲労しているが、けがはない模様で、自力で下山したということです。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「夏でも雨や強い風にあたると低体温症になる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。